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伊賀うへい窯の穴窯
 
     
     
 
現在使用している伊賀市の穴窯
 
伊賀うへい窯の穴窯は、瀬戸より移転してきた1996年に築炉(ちくろ)しました。この穴窯は全長13.7M、最高幅3.1M、高さ(最高)1.3M、23度の斜面に8000個のレンガを使用して自ら築いた穴窯です。2006年、6月現在で26回の窯たきをしました。部屋は一つ、正面に2つのたき口があります。火入れは、下のたき口から。1000度以上になる頃、上下のたき口からマキを入れます。松を主体としたマキで、90時間〜100時間かけてたき上げます。
         
窯と炎の写真1   窯と炎の写真2   窯と炎の写真3
         
1000度以上なった穴窯の中は炎の海。熔けかけた釉薬が光り美しい世界です。上のたき口から引き出す「引き出し黒(ひきだしぐろ)」の」茶碗も醍醐味の一つです。マキをほおり込む窯たきの作業は、熱さとの闘いであり体力はもちろんのことそれ以上に経験と勘を駆使した創造力の世界でもあります。マキ窯の醍醐味は「マキ割り」と「窯たき」にあり!
 
     
     
 
うへい窯について書かれた記事より
 
 
     

作陶を始めてから、現在に至るまでいくつもの窯と関わってきました。随分と昔の記事もありますが、読んでいただくと伊賀うへい窯の歩んできた道がうっすらながら見えてくる事と思います。

  温故堂出版月刊「陶」より
   
  中部産業遺産研究会「産業遺産研究」より
 
     
     
 
窯たきの現場から
 
     
 
     
窯詰された窯内部の写真  

「窯詰め」
窯詰めは、手間と根気と”よみ”のいる仕事です。棚板に品物がくっつかないように品物全ての底により土(道具土)をつけて窯詰めします。より土の跡は目跡として品物に残ります。窯の中は、場所によって温度や灰かぶり具合が違うので どこに何を置くのか、焼き上がりをよんで詰めていきます。

   
窯に薪をくべる様子の写真  
「火いれ」
窯詰めが終わると、戸締め(とじめ)をして火入れをします。始め、ちょろちょろのあぶりは、火を絶やさぬよう、風が入らぬよう、又急に温度を上げないようにゆっくりとたきます。
   
窯の温度調整をしている写真  
「窯たき」
1100度から1280度位まで、幾度と温度が上がらない時間帯がでてきます。「あがらない。あがらない。 」といいながらも、辛抱強く上げて行きます。
100時間前後、膨大なマキをほうりこみます。
   
煙突から出る煙の写真  
「煙」
沿道から出る煙は、最初はほとんどわからない程薄い煙です。900度前後から還元をかけるようになると、マキ入れる度に煙がもうもうと出てきます。その煙が消えてら、又次にマキを入れる。煙はまきを入れるタイミングを教えてくれるのです。1250度も過ぎると赤い火柱が立ち窯たきも大詰めを迎えます。
   
焼きあがった窯の内部写真  
「窯出し」
ゆっくりさましてから、窯出しをすれば良いのだが、なかなか待てない。少しづつ空気を入れて冷ましてゆき、火をとめてから四日くらいで窯出しをします。窯の中サウナ状態で流れる汗の中、焼き具合を確かめるのはスリリング!楽しくも、恐くもあります。

     
 
     
     
     
 
 
窯の神様は、有難くもどんな窯たきの時も必ず新鮮な驚きを与えてくれる。”焼き”の作品を一つは入れておいてくれる。ありがとう、と言いたいです。本当に。
 
 
     
   
     
     
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